第34回|含み損100万円でも焦らない理由|「勝たなければならない」をなくした

資産再登山記

前回(第33回)は、

高配当株の含み益と含み損について書いた。

高配当株は、

含み損になったからといって、

それだけで失敗ではない。

反対に、

大きな含み益になったからといって、

それだけで売る必要もない。

大切なのは、

何のために、その株を持っているのか。

そこへ戻って考えることだ。

では、

スイングトレードではどうなのか。

実は、

このBLOGを執筆している時点で、

ワシは約100万円の含み損を抱えている。

銘柄は、

このブログでも何度も登場している

ソシオネクストだ。

少し前まで大きな利益をもたらしてくれたソシオに、

再び安値と判断したところから入っている。

ところが、

株価はさらに下がった。

執筆時点での含み損は、

約100万円。

以前のワシなら、

かなり気になっていたと思う。

ところが今回は、

自分でも不思議なくらい焦っていない。

なぜなのか。

慣れてしまったから?

100万円くらい何とも思わなくなったから?

もちろん、そんなわけではない。

ワシなりに考えてみると、

一つの答えにたどり着いた。

焦って売買する必要がない仕組みを、先につくったからだ。

今回は、

含み損100万円を抱えた時だからこそ書ける、

「焦らず待てる理由」について書いてみたい。


■この記事でわかること

・ソシオネクストで約100万円の含み損を抱えた時のワシの考え方

・それでもワシが焦らなかった理由

・信用余力100%という自主ルールの意味

・毎月無理に利益を出す必要がない仕組み

・「勝たなければならないトレード」をしないことの大切さ


■結論

👉 含み損の金額だけを見て、売買を決めない

👉 信用余力を残しているから、下落しても待つことができる

👉 毎月一定額を稼ぐ必要がないから、無理な売買をしなくて済む

👉 生活に必要な現金を別に確保しておけば、相場に答えを急かされない

👉 「勝たなければならない」をなくすと、トレードはずっと冷静になる


執筆時点で、約100万円の含み損

このBLOGを執筆している時点で、

ソシオネクストを再び保有している。

以前保有していたソシオは、

大半を利確した。

その後も株価を見ながら、

安くなったところで再びポジションを取ってきた。

ところが、

直近の四半期決算後に株価は大きく下落した。

ワシ自身は、

「さすがに下がり過ぎじゃないか」

と思っている。

だから安値では、

さらにポジションを増やした。

その結果、

執筆時点での含み損は約100万円。

100万円。

文字にすると、

決して小さな金額ではない。

だが、

その時のワシは不思議なくらい平気だった。

もちろん、

含み損が嬉しいわけではない。

早く戻ってくれれば、

それに越したことはない。

それでも、

「早く売らなければ」

「何とか取り返さなければ」

という焦りがない。

ここが、

以前のワシとは大きく変わったところだ。


信用余力100%という自主ルール

一番大きいのは、

やはり信用余力だと思う。

ワシは、

信用余力100%以上を維持することを、

スイングトレードの自主ルールにしている。

厳密に言えば、

このBLOGを執筆している時点では99%台。

100%をわずかに割っている。

まあ、

ワシとしては誤差の範囲である。

大切なのは、

100.00%という数字そのものではない。

相場がさらに下がった時にも、動ける余力を残しておくこと。

ここに意味がある。

もし信用余力がほとんどなく、

さらに下落すれば追証が見えてくる。

そんな状態なら、

同じ100万円の含み損でも、

見える景色はまったく違うはずだ。

「戻るまで待とう」

などと悠長なことは言っていられない。

相場ではなく、

自分の資金事情によって、

売らされる可能性が出てくる。

ワシが一番避けたいのは、

これである。

だから、

利益を最大化することより先に、

待てる状態をつくっておく。

信用余力100%という自主ルールは、

そのためにある。


「今月いくら稼がなければ」がない

もう一つ、

最近になって気づいたことがある。

ワシは、

毎月一定額を証券口座から引き出して、

生活防衛資金や、

今後の投資信託への資金などに回している。

だが、

ここで大切なのは、

毎月その金額を、スイングで稼がなければならないわけではない

ということだ。

たとえば、

ある月に200万円の利益が出たとする。

だからといって、

200万円全部を引き出して、

豪遊するわけではない。

引き出すのは、

せいぜい決めた範囲である。

逆に、

ある月に売買チャンスがなく、

極端に言えばノートレードだったとしても、

手元に現金余力があれば、

必要な資金を移すことはできる。

つまり、

「今月40万円使うから、今月40万円勝たなければならない」

という構造ではない。

これが、

ものすごく大きい。


勝たなければならないトレードはしない

もし、

今月利益を出さなければ、

来月の生活費がない。

そういう状況だったら、

ワシも今のように

のんびり構えてはいられないと思う。

今日はチャンスがない。

でも、

何か買わなければ。

今月まだ利益が足りない。

だから、

もう一勝負しよう。

そんな売買を始めたら、

たぶん墓穴を掘る。

本来なら手を出さない場面でも、

「稼がなければならない」

という理由で売買してしまうからだ。

しかしワシには、

その必要がない。

チャンスがなければ、

何もしなければいい。

一か月ノートレードでも、

別に構わない。

勝てると思える場面が来た時だけ、

動けばいい。

これは、

単なる精神論ではない。

先に現金余力をつくってあるからできることだ。


明日食う金を相場に求めない

ワシが証券口座から移している資金も、

明日食べる金がなくて、

慌てて引き出しているわけではない。

生活防衛資金。

そして、

これから先の投資信託への資金。

つまり、

先のために準備している金である。

目先の生活に困っていない。

だから、

今日の相場で無理をする必要もない。

これは、

60代になったワシの投資では、

かなり重要なことだと思っている。

若い頃のように、

これから何十年も給料を稼ぎ続けるわけではない。

だからこそ、

「投資で毎月いくら稼ぐ」

をノルマにしてしまうより、

必要な現金を先に確保し、相場ではチャンスを待つ。

その方が、

ワシには合っている。


だから、ソシオも待てる

話をソシオに戻す。

このBLOGを執筆している時点では、

含み損は約100万円だった。

それでも、

ワシ自身はその時の株価を見て、

「どう考えても下がり過ぎじゃないか」

と感じていた。

もちろん、

ワシの感覚が正しい保証などない。

株価は誰にも予測できない。

ソシオが、

さらに下がる可能性だってある。

だから本来なら、

期待値を定期的に調べ直し、

前提が崩れていないか確認するべきだ。

これは、

これまで峠の与作BLOGで書いてきたルールでもある。

ただ、

ここからは少し本音を書く。

その時のワシは、

ソシオについて、

「まあ、そのうち戻るだろう」

くらいの気持ちで見ていた。

以前なら、

こんな気持ちにはなれなかったと思う。

株価を何度も確認し、

少し下がるたびに不安になり、

上がればホッとする。

そんなことを繰り返していたはずだ。

今は違う。

もちろん、

本当に期待値が崩れれば、

その時は判断し直す。

しかし、

リスクを抑え、

待てる余力があり、

目先の生活資金にも困っていない。

だったら、

相場が答えを出すまで待てばいい。

それだけなのである。


含み損100万円が怖くない、ではない

ここは、

勘違いされないように書いておきたい。

ワシは、

「100万円の含み損なんて怖くない」

と言いたいわけではない。

100万円は、

ワシにとっても大きな金額だ。

同じ100万円でも、

どんな状態で抱えているのかによって、

意味が違うと言いたいのである。

信用余力がない。

生活資金もない。

さらに下がれば追証になる。

それでも、

「いつか戻るだろう」

と祈っている。

それなら、

ただの危険な勝負だ。

一方で、

信用余力を残している。

現金も確保している。

生活資金を投資に突っ込んでいない。

そして、

自分なりの期待値が残っている。

その状態なら、

100万円という含み損だけを見て、

慌てて答えを出す必要はない。

金額より先に、待てる状態なのかを見る。

今のワシが、

ようやく身につけつつある考え方である。


一番のリスクは「焦らされること」なのかもしれない

以前のワシは、

リスクというと、

株価が下がることだと思っていた。

だが最近は、

少し違うように感じている。

もちろん、

株価下落もリスクだ。

だが、

もっと怖いのは、

自分の事情で相場に答えを急かされること

なのかもしれない。

余力がないから売る。

生活費が必要だから売る。

今月の利益が足りないから、

無理に買う。

含み損を取り返したいから、

さらに勝負する。

こうなると、

相場を見ているようで、

実際には自分の都合だけを見ている。

だからワシは、

焦らなくて済む状態を、

先につくっておきたい。

信用余力を残す。

現金を残す。

毎月の利益をノルマにしない。

チャンスがなければ、

何もしない。

そうしておけば、

含み損になった時にも、

「さて、どうするか」

と冷静に考えることができる。


👉まとめ

▶ このBLOGの執筆時点では、ソシオネクストで約100万円の含み損を抱えていた

▶ それでも焦らなかったのは、信用余力と現金余力を残しているから

▶ 毎月一定額を引き出しても、毎月その金額をトレードで稼ぐ必要はない

▶ チャンスがなければノートレードでも構わない

▶ 「勝たなければならない」をなくせば、無理な売買をする理由もなくなる

▶ 含み損の金額より先に、「自分は待てる状態なのか」を確認する

含み損100万円。

決して、

小さな金額ではない。

それでも、

その時のワシは焦っていなかった。

たぶん、

相場に慣れたからだけではない。

焦らなくても済む仕組みを、先につくったからだ。

勝たなければならない相場には、

入らない。

売らなければならない状態まで、

ポジションを膨らませない。

チャンスがなければ、

何もしない。

そして、

自分が勝てると思う時まで待つ。

焦らず。

恐れず。

欲張らず。

最近になって、

この言葉の意味が、

以前より少し分かってきた気がする。

■次回予告

では、ワシはそもそも
何を基準にスイングする銘柄を選んでいるのか。

実は、ここには
期待値のような明確な計算式があるわけではない。

成長分野だから。

ここまで売られるのはおかしいと思ったから。

一度評価を落としても、
復活する可能性があると思ったから。

以前から見ていて、
単純に気になる会社だから。

ぶっちゃけ、
「なんとなく」から始まる銘柄もある。

ただし、

なんとなく気になった株を、
なんとなく買っているわけではない。

次回は、

第35回|ワシのターゲットリストの作り方

候補に入れるところから、
実際に金を入れるまで。

与作流の銘柄選びについて書いてみたい。

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