第31回|“JUST KEEP BUYING”だけでは届かない|60代のワシが三本柱を選ぶ理由

資産再登山記

前回(第30回)は、

インデックス投資について書いた。

先進国株式とS&P500へ、

毎月10万円ずつ。

年間240万円を基本に、

目先の上げ下げに動じず積み立てる。

ワシにとってインデックス投資は、

資産形成を支える土台であり、

淡々と畑を耕す「農耕型」の投資である。

インデックス投資の世界では、

よくこんな言葉が使われる。

「JUST KEEP BUYING」

ただ、買い続けろ――。

この考え方は間違っていない。

むしろ、

長期積立の本質を表した言葉だと思う。

だからワシも、

インデックス投資はこれからも続ける。

では、なぜワシは、

インデックス投資だけに

すべてを委ねる道を選ばなかったのか。

今回は、その理由を書いてみたい。

■この記事でわかること

・「JUST KEEP BUYING」が有効な理由

・年齢によって投資に使える時間が違うという現実

・ワシがインデックス一本にしなかった理由

・60代からの資産形成で大切にしていること

■結論

👉 「JUST KEEP BUYING」は長期投資の王道である

👉 しかし、若い世代と60代では使える時間が違う

👉 ワシはインデックスを土台にしながら、三本柱で進む

👉 大切なのは、誰かの正解ではなく自分が納得して続けられる形をつくること

「JUST KEEP BUYING」は間違っていない

前回書いた通り、

ワシは相場が上がっても下がっても、

毎月の積み立てを続ける。

その意味で、

「JUST KEEP BUYING」

という考え方に異論はない。

余計な予想をせず、

淡々と買い続ける。

感情に振り回されないための、

非常に強いルールだと思っている。

だが、

ここで一つ考えなければならないことがある。

時間だ。

若い世代には「時間」という武器がある

インデックス投資の力を引き出すには、

時間が必要である。

20代、30代なら、

10年、20年、

場合によっては30年以上、

積み立てを続けることができる。

働いて得た収入から、

新しい資金を追加することもできる。

途中で大きな暴落が来ても、

回復を待つ時間がある。

もちろん、

若ければ必ず成功するわけではない。

だが、

長く続けられる時間そのものが、

大きな武器になることは間違いない。

60代には60代の前提がある

では、

60歳を越えたワシはどうか。

20代の人が30年後を見て投資するのと、

ワシが30年後を見て投資するのとでは、

意味がまったく違う。

現役時代のように、

給与から何十年も投資資金を追加できるわけでもない。

大きく失敗した時に、

働いて取り戻せる時間も限られている。

だからといって、

守り一辺倒になるつもりもない。

ましてや、

「60代だから投資をするな」

という話でもない。

時間が短いから大勝負するのでもない。

時間が短いから投資をやめるのでもない。

残された時間の中で、

どう資産を育て、

どう利益を狙い、

どう生活へつなげていくのか。

若い世代の正解を、

そのまま自分の正解にするのではなく、

今の自分に合う形へ組み直す。

ワシは、

それが必要だと考えている。

「インデックスだけでは届かない」の本当の意味

先に断っておく。

「インデックスだけでは届かない」というのは、

インデックス投資では

ワシの目標資産に届かない、

という意味ではない。

ましてや、

インデックス投資では儲からない、

という意味でもない。

ワシが言いたいのは、

インデックス投資だけでは、今のワシが資産形成に求めているすべての役割には届かない

ということである。

長期で資産を育てる役割。

自分で期待値を判断し、

利益を狙う役割。

配当という現金を受け取り、

資産を生活へつなぐ役割。

この三つは、

同じではない。

だからワシは、

一つの投資方法へ

すべてを任せない。

ワシは三本柱で進む

ワシの資産形成は、

次の三本柱である。

① スイングトレード=攻め

② インデックス投資=農耕

③ 高配当株投資=果実

攻める。

育てる。

収穫する。

同じ株式投資でも、

それぞれ役割が違う。

スイングトレードでは、

期待値の高い局面で利益を狙う。

インデックス投資では、

毎月決めた金額を積み立て、

時間をかけて資産を育てる。

高配当株投資では、

企業が生み出す利益の一部を、

配当という果実として受け取る。

三本柱にしたからといって、

リスクが消えるわけではない。

相場全体が下がれば、

三本とも影響を受ける。

それでも、

一つの方法だけに

資産形成のすべてを委ねるつもりはない。

残された時間の中で、

攻めるところは攻める。

育てるものは育てる。

そして、

果実を受け取る。

それが、

今のワシがたどり着いた形である。

思考停止ではなく、仕組み化する

「ただ買い続ける」と、

「何も考えない」は、

同じではない。

何へ投資するのか。

いくら積み立てるのか。

生活に必要な資金を、

どれだけ残すのか。

大きく下がった時に、

どうするのか。

そして、

何のために資産をつくるのか。

そこまで考えたうえで、

日々の値動きには必要以上に反応しない。

判断を放棄するのではない。

先に考える。

決めたら、余計に動かない。

思考停止ではなく、

仕組み化するのである。

これは、

インデックス投資だけの話ではない。

スイングトレードでも、

高配当株投資でも同じだ。

自分なりのルールをつくり、

その範囲で動く。

ワシの三本柱を支えているのは、

結局この考え方なのだと思う。

👉まとめ

▶ 「JUST KEEP BUYING」は、長期投資の王道であり、ワシもインデックス投資を続ける

▶ ただし、若い世代と60代では投資に使える時間が違う

▶ 「インデックスだけでは届かない」とは、金額ではなく役割の話

▶ 攻め・農耕・果実という役割の違う三本柱で資産形成を続ける

▶ 誰かの正解ではなく、自分が納得して続けられる仕組みをつくる

時間が足りないからといって、

焦って大勝負をする必要はない。

残された時間を考えるからこそ、

リスク管理を先に置く。

攻める。

育てる。

収穫する。

その三つを、

自分のペースで続けていく。

焦らず。

恐れず。

欲張らず。

ワシは、

三本柱で進む。

■次回予告

次回は、

三本柱の三本目。

高配当株投資について書いてみたい。

株価が上がれば、

もちろん嬉しい。

だが、

ワシが高配当株に求めているものは、

それだけではない。

保有している企業が利益を生み、

その一部を配当として受け取る。

ワシが「果実」と呼んでいる、

もう一つの資産形成について、

現在の保有状況も交えながら書いてみたい。

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