判断が崩れ始めた瞬間はどこだったのか
空売りで「勝ててしまった」経験
空売りを始めた当初、
正直に言えば、うまくいっていた。
下がりそうな銘柄を選び、
それなりに利益が出る。
「これは使える」
そう思ってしまった。
だが今振り返れば、
それは実力ではなく、
たまたま相場に助けられていただけだった。
たまたま当たっただけの結果を、
自分の実力だと勘違いする。
この時点で、
すでに判断はズレ始めていたのかもしれない。

判断がズレ始めた瞬間
あるときから、
狙いとは逆の方向に相場が動き始めた。
それでも、
「いずれ戻るはずだ」
そう考えるようになっていた。
損切りは、
この時点では考えられなかった。
読みは間違っていない。
その考えを信じたい気持ちの方が、
強くなっていたのだと思う。
本当は気づいていたはずや。
「おかしい」と。
だが、それを認めたくなかった。
認めた瞬間に、
自分の判断が間違っていたことになるからや。
止まれなかった理由
なぜ、あの時ワシは止まれなかったのか。
今ならはっきり分かる。
それは、
「損を確定させたくなかった」からや。
含み損は、
まだ確定していない。
だが損切りをすれば、
それは現実になる。
その一線を越えるのが怖かった。
だからワシは、
「戻る」という都合のいい未来に
しがみついていた。
夜、眠れなくなった理由

夜になっても、
頭の中は相場から離れなかった。
空売りポジションを抱えたまま、
夜を迎えるようになった。
布団に入っても、
目が冴えて眠れない。
スマホでPTSを確認し、
何度もチャートを見直す。
「明日は戻るはず」
その言葉を、
何度も自分に言い聞かせていた。
だがそれは、
分析でも判断でもない。
ただの願望や。
まるで神頼み。
ギャンブルそのものだった。
あなたはどうだろうか
あなたも、
似たような状態になったことはないだろうか。
頭では分かっている。
だが、
行動ができない。
切るべきところで切れない。
その結果、
状況はどんどん悪くなっていく。
相場で一番怖いのは、
こういう状態や。
失ったのはお金より〇〇だった
結果として、
ワシは大きな損切りを出した。
だが、
本当にきつかったのはそこではない。
自分の判断を、
まったく信じられなくなったことや。
どこで決済するのか。
まだ持つべきか。
それすら分からなくなった。
今まで自信を持っていた手法が、
一気に崩れた。
その瞬間、
ワシは「投資家としての軸」を失った。
判断が壊れるということ
この経験を経て、
ワシはしばらく売買ができなくなった。
怖かった。
また同じことを繰り返すのではないか。
そう思うと、
手が出せなかった。
ここで初めて気づいた。
相場で本当に怖いのは、
損失ではない。
「判断が壊れること」や。
一度壊れた判断は、
簡単には戻らない。
そしてその間にも、
チャンスは過ぎていく。
なぜこうなったのか
では、なぜこうなったのか。
原因ははっきりしている。
・たまたまの成功を実力と勘違いした
・損失を認めることができなかった
・自分の判断に固執した
この3つや。
どれも特別なことではない。
誰でも起こりうることや。
だからこそ、
怖い。
次回予告
では、
この状態からどうやって立て直したのか。
ワシはここで、
ある考え方にたどり着いた。
それが、
投資に対する見方を大きく変えることになる。
次回は、
その「本質」について書こうと思う。
資産が3合目まで滑落した経緯は前の記事をご覧ください。
👉第1回定年後に資産が激減した理由|滑落から学んだ本当の原因
知識を身につけるほど苦しくなった話は次の記事に続きます。


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